スタッドレスタイヤの選び方 2023-2024
最終更新:2023/09/24
当サイトのご利用ありがとうございます。
2023年の新製品は、ダンロップ SUV用スタッドレスタイヤ GRANDTREK XS1だけのようです。
形状から見ても本格的なSUV向けのタイヤのようですね。
有名メーカーの新製品は2020年〜2022年に出ているので、今年はこれ以上の新製品はなさそうです。
最新の情報は、そのつど記載していきますのでご期待ください。
なお、夏タイヤは次のサイトもご覧ください。
昨年(2022年)発表の新製品メモ
2023年の新製品はありませんので、昨年発表のモデルをご紹介しています。
★ ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)
ピレリは2022年6月10日、在日イタリア大使館でコンパクトカー、中・大型セダン、ミニバン、SUVに向けたスタッドレスタイヤのNEWモデル「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)」の製品発表会を開催。
日本の非常に厳しい冬のニーズに対応するために開発され、冬季における安全で快適なドライブのために、降雪地域に住むコンパクトか らミニバン、SUV までの幅広い車のドライバー向けて設計されたという。
左右非対称のいい感じのトレッドパターンですね。
次は楽天市場の価格例です。
(2023年9月現在)
格安モデルではありません。
性能的には以前のアイスアシンメトリコは好評でしたから、こちらもおすすめできると思います。
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2023年の夏は全国的に猛暑でした。2018年の夏も猛暑でしたが、2019年と2020年の冬は雪が少なかったので、今年の冬も暖冬のような気がします。
でも、降るときには降りますので、スタッドレスタイヤの準備はお忘れなく。
走行は、できるだけスピードを抑えて、スタッドレスのグリップを感じながら走るのが最強の安全対策です。
このサイトでは、地域の雪の降り方に応じたスタッドレスタイヤをおすすめしようと考えています。高いタイヤばかりではなく、地域によっては格安の輸入タイヤもおすすめしています。
スタッドレスは9月頃から店頭に出始めます。11月が購入のピークになり、安くてデザインのいいタイヤ・ホイールは品切れになってしまうので、準備は早めに始めましょう。
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次は、各メーカーのフラッグシップモデルをご紹介します。
ブリヂストン ブリザック VRX3 2021年登場
ブリヂストンタイヤのVRX3。
2021年7月15日発表。
VRX2の発表が2017年ですから4年ぶりの新製品でした。2023年も現行モデルです。
全111種類をラインナップ。
初代ブリザックは1988年(昭和63年)に誕生しました。
北海道・北東北の主要5都市(札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市)におけるブリザックの装着率は46.2%。これらの都市で20年連続で「装着率No.1のスタッドレスタイヤ」となっています。
北海道・札幌のタクシー装着率は69.5%(2020年2月の調査時)
ブリザックVRX3は、2世代分、約8年に相当する進化を遂げたと説明しています。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える特許技術である発泡ゴムは、「フレキシブル発泡ゴム」に進化し、滑りの原因となる氷上の水膜を除去する発泡の形状を、従来の球状から楕円(だえん)形に変更し、毛細管現象により吸水力を向上させたといいます。
VRX3のタイヤ画像を見ると、トレッドパターンが隙間なく詰まっている感じで、氷上は確かに良さそうです。
楽天の価格例です。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
ヨコハマ アイスガード7(iG70)2021年登場
横浜ゴムの、乗用車用「アイスガードセブン(iG70)」。
2021年7月29日の発表です。
アイスガード6の発表が2017年ですから、4年ぶりの新製品です。2023年も現行モデルです。
サイズは155/65R13 73Qから245/40R20 95Qの全89サイズ。価格はオープンプライス。
アイスガード セブンは、ヨコハマスタッドレスタイヤの誕生から第7世代の新商品です。
新製品は、氷上性能を14%向上、雪上性能を3%向上させたとのこと。
ヨコハマタイヤの公式サイトで公開されている性能表を見る限り、向上しているのは氷上性能だけのようです。
楽天の価格例です。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
グッドイヤー アイスナビ8 2021年登場
日本グッドイヤーの「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」
2021年8月2日発売。
2023年も現行モデルです。
サイズは145/80R13 75Q〜275/35R19 100Q XLの全69サイズ。価格はオープンプライス。
アイスナビ8では、シリーズ初の左右非対称パターンを採用し、アイスナビ7に比べて氷上性能が大きく向上しているそうです。
加えて雪上性能やロングライフ性能の向上もすすみ、極小分散シリカと新たな軟化剤の使用により柔軟性の持続も向上した製品だそうです。
アイスナビ6の時代にVWゴルフで使ったことがあります。とてもしっかりした好印象の感触でアイスナビもいいなと思ったことがありました。
楽天の価格例です。
(2023年09月現在)
2020年に登場したスタッドレスタイヤ
3年前になりますが新製品として発売されたスタッドレスタイヤです。現行モデルです。
ヨコハマ アイスガード iG52c
2020年10月29日発表。
海外向けだったiG52cが国内向けに正式に発売になりました。
もともとはカナダ・北米向けと中国向けに発売していた輸出用タイヤです。
公式サイトでは、「多様化するユーザーニーズに対応するため国内発売を決定しました。」となっています。
乗用車用ベーシックスタッドレスタイヤ「iceGUARDiG52c」新発売
でも国内では以前から楽天などで普通に販売されていました。たぶん逆輸入品と思われます。ユーザーの要望が高いので試験販売的な意味合いが高いのかもしれません。
楽天市場での価格例です。
(2023年9月現在)
いまでもiG30が公式サイトに載っていますが、それよりはiG52cのほうが良いように思います。
ダンロップ WINTER MAXX 03
現行主力商品です。
住友ゴム工業の「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」
2020年6月30日発表。
2016年以来4年ぶりの新製品で、水膜にいち早く到達する新技術「ナノ凹凸ゴム」で除水効果を上げ、氷との密着性を高める「液状ファルネセンゴム」を組み合わせることで、従来品以上の効き長持を実現したとのこと。
圧雪アイスバーンやミラーアイスバーン、ブラックアイスバーンなどが発生する危険な冬道でも安全かつ安心して走行できるとされています。
楽天ではこちらです。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格などもこちらからお確かめください。
ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)
現行主力商品です。
日本ミシュランタイヤの「X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」
2020年6月30日発表。
3年ぶりの新製品。北海道でテストを実施し新しいコンパウンドとトレッドパターンの採用により、従来品の「X-ICE 3+」で定評のあったトータルパフォーマンスをさらに向上させたとのこと。
ロングライフ性能の向上。トレッド面に表出してエッジ効果や雪中せん断効果を発揮する微細な穴を、より大きく、より不均一な形状とし、氷上性能と雪上性能も高めている。
このコンパウンドをトレッド面の溝底の深さまで使用。タイヤが摩耗しても表面に穴や凹凸が生成され続け、またトレッドブロックがしなやかさを保つことで、高い氷上・雪上性能を持続するということです。
一種のラッセルパターンなので、前進はよくても後進にはやや弱いかも。
楽天の価格例はこちらです。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
トーヨータイヤ OBSERVE GIZ2
現行主力商品です。
トーヨータイヤの乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ(オブザーブ ギズ)2」
2020年7月14日発表。
実に6年ぶりの新製品です。
シャーベット状のウエット路面やアイス路面などが混在する冬季の日本の路面状態を考慮して開発された新しいスタッドレスタイヤで、ゴムの経年変化による氷上での摩擦力低下を抑制、アイス路面での性能が長持ちするようにも配慮したとのことです。
NEO吸水カーボニックセルの効果で吸水性能を有するゴムを使用。吸着クルミゴムを採用とのことでトーヨータイヤのポリシーは継承しています。
楽天市場での価格例です。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
ナンカンタイヤ AW-1とWS-1
ナンカンタイヤは台湾製です。
輸入タイヤの中で一番売れている銘柄です。
スタッドレスとしては以前からESSN-1が評判でしたが、2018年に進化させたモデルとしてWS-1が発売され、さらに2020年にAW-1(エーダブリュワン)が登場しました。
販売開始
AW-1:2020年
WS-1:2018年
AW-1は、ナンカン史上最高スタッドレスでAUTOWAY専用モデルです。ESSN-1に比べ、氷雪路面での駆動力と制動力が向上、ロングライフで静粛性が格段にアップし、快適な走行を可能にしますとなっています。
オートウェイタイヤ専用モデルとのことですが、楽天にもありました。なお、評価についてはまだ記録されていませんが、ESSN-1より良いというのなら良いタイヤと思われます。
なお、AW-1とWS-1の違いは情報不足でよくわからないのが実情です。トレッドパターンも違います。
どちらかを選ぶのなら、新しいAW-1の方を選んだほうがいいかと思います。
楽天市場での価格例です。
(2023年9月現在)
上記以外の2019年以前の製品です
2021年も発売されていて、新製品が出た銘柄は安くなっているのが普通ですから、価格次第ではお買い得です。
性能は正直、新製品も旧製品もそれほどかわりません。
グッドイヤー ICE NAVI 7
アイスナビは2021年にアイスナビ8が出たので一つ前のモデルになりました。
発売開始:2017年9月
グッドイヤーICE NAVI 7です。
日本でアイスナビが誕生して20年。氷上ブレーキ性能を7%向上させたとのことです。やわらかすぎず、しっかりとした走行感があって好ましいです。積雪路や凍結路も安心して走れました。
楽天の価格例です。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
2016年6月にグッドイヤーと住友ゴムは業務提携を解消しましたが、グッドイヤータイヤのコンセプトは大きくは変わっていないようです。ヨーロッパ・北米向けへの転換は今のところありません。
ちなみにヨーロッパのウィンタータイヤは、バイキングスノーテック2などが有名ブランドですが、国産スタッドレスと同等の性能を有しているようです。
北米は主にオールシーズンタイヤがよく使われているようですね。オールシーズンタイヤでは、凍結路は期待しないほうがいいと思われます。
ファルケン・エスピアW-ACE
ファルケンの現行主力商品です。
発売開始:2018年9月
実に11年ぶりにファルケンから新製品。
ファルケンW-ACE。非常に変わったトレッドパターンです。
特徴は、ラッセルパターンと呼ぶトレッドパターンで、タテヨコサイプの横方向サイプエッジは氷上ブレーキ性能、縦方向サイプエッジは氷上コーナリング性能の向上に寄与したとのことです。
また、アイスホールドゴムは、高密度シリカと軟化剤の絶妙な配合により、ゴム全体は強く接地面は柔らかくする事ができたとのことです。
ラッセルパターンは前進には強いですが後進には弱いということが言われますね。
楽天市場には中古品が2セットあるだけでしたので、参考にはなりませんでした。市場にはあまり出ていないのかも知れませんね。
(2023年9月現在)
ピレリ・アイスアシンメトリコ Plus
ピレリの現行商品です。
発売開始:2018年
アシンメトリコの評判は良いです。
アイスアシンメトリコプラスは、メーカーでは次のようにうたっています。
「デュラ・フレキシィコンパウンドをベースに、 シリカ、レジン樹脂、スムースポリマー等の配合配分を改善し、改良型フィラー(充填剤)と プラスティサイザー(可塑剤)の組み合わせがガラス転移点の温度を更に下げ、 柔軟なトレッドコンパウンドの持続性を高めました。」
雪道を主とされる方は、アイスアシンメトリコプラスを、乾燥路を主とされる方はソットゼロ3をおすすめします。
2015年に中国化工集団が伊ピレリを買収しています。今のところ製品は変わっていないようですが、中国製品がいつまで信用できるのかは不明です。
楽天の価格例です。4本セットはありませんでした。1本単品です。市場にはほとんどなさそうですね。
(2023年9月現在)
ヨコハマ アイスガード6
発売開始:2017年9月
ブリジストンの特許に抵触しない発泡気泡ゴムを開発。
ヨコハマタイヤのアイスガード6(iG60)。
トレッドパターンはイン側で氷上、アウト側で雪上性能に特化した非対称パターンを継承しつつ、ウェット性能も高めた専用パターンを開発したとなっています。
楽天の価格です。まだ種類は豊富にありました。
(2023年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
ブリジストン DM-V3
発売開始:2019年9月
ブリジストンのSUV用スタッドレス。
楽天市場の参考価格。
(2023年9月現在)
特許のアクティブ発泡ゴム2を採用。
「氷上ブレーキ9%短縮」、「ウェットブレーキ6%短縮」、「摩耗ライフ25%向上」となっています。
旧製品
まだ販売されているものがありますので参考に残しておきます。
ミシュラン X-ICE3+
発売開始:2017年9月
日本ミシュランのX-ICE3+(スリープラス)。
摩耗時の氷上性能も向上させた「表面再生ゴム」という技術を採用し、氷上ブレーキ性能は、新品時で4.5%、摩耗時で11.5%向上させているとのことです。
WINWER MAXX 02
発売開始:2016年
吸水ではなく、シリカによる油分で撥水効果をねらって密着度を高めているのが特徴といわれています。ナノフィットゴムの吸着力とシャープエッジでひっかく効果があるということです。
トーヨー・ガリット GIZ
発売開始:2014年。
ナノゲルゴム吸着力のアップと吸水カーボニックセルでミクロ水膜の除去力を向上させたとのことです。道路より柔らかく、氷よりも硬いクルミを使う基本コンセプトは変わっていません。
ナンカンタイヤ ESSN-1
ナンカンタイヤのESSN-1はスタッドレスとして好評価でした。
最新モデルのAW-1が出たので、普通に買うのならAW-1がおすすめですが、ESSN-1が安く販売されるのならその選択もありかと思います。
特に、普段は雪が降らない地域の方には良い選択肢でしょう。
発売開始:2012年ごろ
日本の雪道に合わせて開発されたNANKANGのスタッドレスタイヤESSN-1は、口コミ評価もなかなか良いです。トレッドパターンとサイプデザインが特徴で、天然殻配合によるグリップ力向上とのことです。
楽天市場には少数ありました。
(2023年9月現在)
特にこだわりがなければ新製品のAW-1がおすすめです。
怖いブラックアイスバーン
冬季の降雪期に一番怖いのは、次の道路ではないでしょうか。
1.ブラックアイスバーン
2.氷点下の朝、通行車両のスタッドレスタイヤの空転によって、表面がツルツルになった凍結路及び圧雪路
タイヤの引っ掛かりがなく、ブレーキをかけても滑るだけ、発進しようと思ってもタイヤが空回りするだけという怖い状態です。
これらに効くスタッドレスタイヤは、正直言ってありません。タイヤチェーンがまだ効きます。
できるだけスピードを抑えて、スタッドレスのグリップを感じながら走行するのが最強の安全対策です。
スタッドレスタイヤの選び方は次のページをご覧ください。
スタッドレスタイヤの選び方