在庫タイヤと中古タイヤの違い 中古のスタッドレスは注意
中古のスタッドレスタイヤは、オークションやタイヤ屋さんの通販で購入できます。安いので中古でいいと思っている方も多いと思います。その場合の注意点がありますので参考にしてください。
スタッドレスタイヤの山についての知識
スタッドレスタイヤの寿命は、プラットフォームまでの残り山(mm)で判断します。次の画像の中央の平らに見える突起がプラットフォームです。スリップサインと混同しないようにご注意ください。
プラットフォームは、新品タイヤの山の50%の位置を示すもので、この位置までスタッドレスタイヤが減ったら、もうスタッドレスとしては使えないことを示しています。
新品スタッドレスの山は、おおむね8.6mm前後あります。プラットフォームからだと新品タイヤで約4.3mm前後あるはずです。この数字を覚えておきましょう・
3シーズンから4シーズン使用すると、プラットフォームまでの残り山が3.5mmから3mmほどに減ってきます。残り山が少なくなるにつれて積雪路でも凍結路でも性能の低下は免れません。
目安として、残り山がプラットフォームまで2mmを切ったら交換と考えていいんじゃないでしょうか。
プラットフォームまでの残り山が2mmのとき、タイヤ自体の残り山はスリップサインから約6mmあるので7分山です。まだ十分にあるように思えますが、スタッドレスとしてはわずか2mm(4分山)しか残っていません。
ちなみに次の画像の中央部に見える低い突起がスリップサインです。
問題は、中古で販売するときの山の表記の仕方です。
よく見るのが、「7分から8分のバリ山です。まだまだ使えます。」と表記されていたりしますね。
このときの7分山は、先に書いたように特記がない限り「タイヤとしての山」であってスタッドレスとしては4部山しか残っていないのが通常です。
多くの方はここを勘違いなさっています。
売る方は、スタッドレスとしては4分山ですなんて書いたら売れないので、(タイヤとして)7分から8分山ですと書くわけです。
だましているわけではないのですが、買う側の勘違いを利用しているのは間違いありません。
中古を買うときは、プラットホームまで何mm残っているのかを聞きましょう。もし、3mm未満なら性能としては落ちていますから、性能を重視するなら注意しましょう。私なら買わないと思います。
在庫タイヤと中古タイヤの違い
新品のスタッドレスタイヤは高いから、できるだけ安く買いたいときに探すのが在庫タイヤと中古タイヤです。
・中古タイヤとは、車に装着して1度でも走行したタイヤを中古タイヤと言います。
在庫タイヤに関してのメーカー見解はこうです。(2011年のブリジストンの記事です)
また、ヨコハマタイヤのカタログにはこう書かれています。3年間は性能を保つそうです。
なので製造後2〜3年の新品在庫タイヤは、今年製造の新品タイヤと同じ性能として使うことができます。そのうえ在庫タイヤは価格が安くなっているのでお買い得です。
保管状況について
メーカー在庫品は問題ないと思いますが、心配なのは個人のスタッドレスタイヤの保管状況です。
シーズンオフにスタッドレスタイヤを保管する場所は、物置などの屋内に置くのがいいです。集合住宅などでは外で裸のままで保管しているのをよく見ます。これでは紫外線や風雨の影響が心配です。
中古タイヤを買うときは、保管場所がきちんと書かれているかどうかを確かめましょう。書かれていても真実かどうか確認のしようがありませんが、中古タイヤを買うときのリスクと割り切らざるを得ません。
外観の画像をよく見て、傷がないか、極端に汚れていないかを確認して判断しましょう。
在庫タイヤや中古タイヤの価格は
3シーズンほど使用した中古スタッドレスタイヤは、ブリジストンVRX2であったとしても、ホイール付き4本で送料を入れて2万円前後でしょう。ほかの銘柄なら4本で送料を入れて高くても1万5千円前後が適当と思います。
在庫タイヤは新品タイヤなので、2年落ちなら、銘柄にもよりますが今年製造のタイヤの3割引き前後なら買っても良いと思います。