スタッドレスタイヤ トレッドの柔らかさについて

スタッドレスタイヤのトレッド面(地面に接する面)の柔らかさには、少しばかり誤解があったようです。

 

トレッド面が柔らかなタイヤほど凍結路では効くのだと思っていました。

 

ところが、最新のスタッドレスタイヤは、乾燥路での耐久性向上などのため、通常の気温(おおむね10℃前後と思われます)では表面は硬めで、しかし氷点下の凍結面では十分なやわらかさを見せるように作られていて、硬度計でスタッドレスが硬くなっているからもう寿命だというのは、違うそうです。

 

気温が高い時に硬く、氷点下の気温では柔らかくという相反する性能を併せ持つために、大変難しい作り方をしているそうですが、シリカを配合することにより、これらの相反する性能を劇的にあげる事ができたそうです。シリカとは、非常に微細な二酸化ケイ素のことです。

 

そのシリカをゴムに混ぜ込んで、タイヤのかたちに成型する事が非常に難しい技術なのだそうで、現在、ヨコハマタイヤが作っているコンパウンド(タイヤのゴムの部分)には、多量のシリカが入っているそうです。
(※出典 https://www.pit-in.co.jp/tire/expound/silica )

 

シリカは住友ゴム系が得意なのかと思っていましたが、どのメーカーも普通に使っているんですね。ヨコハマばかりでなく、ブリジストンのサイトにもシリカを配合しているとの記述がありました。

 

住友ゴム系のスタッドレスではシリカの「油分」で撥水させるという記述をよく見ますが、もともとシリカは無機質なので油分はないはず。「吸水性が非常に悪い」性質のことを「油分で撥水」と表現しているとしたら、ニュアンスが違うと思います。

 

スタッドレスタイヤは、0℃を数度下回る温度以下で本来のグリップ力を発揮するそうです。降雪があっても気温が0℃以上のことも多く、タイヤ作動温度領域から外れるので、スタッドレスタイヤの過信は禁物との記事がありました。

 

 

気温0℃以上の湿った積雪路では、どのスタッドレスでも、VRXでも全然変らないと感じたのはこんな理由だったんですね。

 

ミラーバーンなんかは、交差点などでスタッドレスタイヤが発進するときの空転で積雪面がツルツルになる現象ですが、これは0℃以下の凍結路面とはまた似て否なるもので、ミラーバーンでは引っ掛かりがないためどんなスタッドレスでも滑ります。

 

この状態とも似ているのがブラックアイスバーン(凍結しているのが分かりにくい路面凍結)で、気温0℃前後で出現します。車がひんぱんに通るためツルツルで非常に危険です。

 

ミラーバーンやブラックアイスバーンに効果的に対応できるスタッドレスタイヤはありません。昔のスパイクしか対応できないでしょう。スピードを出さないのが一番の対抗手段といえます。

 

 

やはり、0℃から10℃ぐらいの冬季の気温では、スタッドレスのトレッド面のやわらかさをもって、マイナス5℃以下の氷上性能を推し量るのは無理があるようです。

 

トレッドを触って柔らかさを確かめるというのは、あまり意味をなさないのかもしれません。数年以上経過した古いスタッドレスなどにはまだ意味があるかもしれませんね。

 

 

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